４月生まれの音楽家

静岡県富士市 森島のピアノ教室

フェリーチェおさだ音楽教室です。

 

 

４月生まれの「20世紀最大の音楽家」と言われたラフマニノフ。

 

ロシアで誕生しカリフォルニアで亡くなる波乱の人生を送りました。

 

ロシア貴族の家庭に生まれ

非凡な音楽的才能に気づいた母は音楽家にと教育しますが

父は軍人に、と望みます。

 

意見の相違で夫婦は離婚。

 

ラフマニノフは内向的な少年に育ちました。

 

素晴らしいピアノ教師ズヴェーレフの内弟子として12才から

家に寄宿しながらズヴェーレフが教授を勤めるモスクワ音楽院に入学し

研鑽を積みます。

 

ズヴェーレフ先生には大勢の生徒がいました。

「住み込み」の内弟子と「通い」の生徒です。

 

「住み込み」の衣食住はもちろん

ピアノレッスン、ドイツ語、フランス語、演奏会、演劇、オペラ鑑賞、

一流音楽家との晩餐会付きで

費用は全額を先生が負担してくださいました。

 

実はズヴェーレフ先生は

社交界では名うての凄腕ギャンブラーとしても有名でした！

 

資産は内弟子に先行投資していたわけですね。いろんな意味でびっくりです。

 

 

ピアノ前奏曲 嬰ハ短調

通称“鐘”は彼が18歳の時の作品で

熱狂的な人気を誇った一曲です。

 

ところが、その後発表した交響曲第1番は大失敗。

酷評を受けてラフマニノフは２年以上、神経衰弱で苦しむことになります（泣）

 

精神科医ダーリの治療で病から回復したラフマニノフは次々に大作を発表します。

 

中でも大成功を収めたピアノ協奏曲第2番。この曲は、絶望から自分を救ってくれたダーリに献呈されました。

 

映画やドラマに使われ

フィギュアスケートにも使用されたのでご存知の方も多いでしょう。

 

ロシアは革命で暴動が続き

そんな時に届いたのが

北欧からの演奏会のオファーです。

 

翌年はアメリカに移住し

作曲することはありませんでしたが

ピアニストとして精力的に活動し

癌で亡くなる1ヵ月前まで演奏活動し、69才で亡くなりました。

 

最近、71才で亡くなった坂本龍一さんと

何だか重なってしまいます。

 

演奏会の収益は

ナチスに侵攻された祖国を案じ

ソビエト総領事に寄付し続けました。

 

 

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