富士市のピアノ教室,フェリーチェおさだ音楽教室

富士市の人気ピアノ教室🐰🎹💕

フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。

 

学生時代「芸大のホロヴィッツ」と呼ばれた

斎藤雅弘先生は日本屈指の

ヴィルトゥオーゾピアニスト。

 

コンサート活動はもちろん、

テレビなどメディアなど多数ご出演。

コンクール審査やご講演活動など

幅広いご活躍で人々を魅了されていました。

 

私が在席していた音大の斎藤達雄先生のご子息でもあります。

達雄先生は声楽家でした。顔は似てませんが朗らかな性格が似ています。

 

雅弘先生は

「音楽は自分で探してはじめて見つかるもの」

とおっしゃいます。

 

ネットが発達し知りたいことは検索でたいてい見つかります。

けれども「音楽」だけは見つからない。

 

さまざまな経験をして､自分で弾いて探して､

はじめて見つかるものである。

 

おそれず音楽に果敢にぶつかり

自分で感じたものだけが絶対的なものである。

 

どういう人に師事するのかは重要だけれど

前提として「自分」がなければいけない。

見つけようとして、はじめて出会えるのが音楽。

 

「コンサートで一番大事なのは何か分かりますか？」

雅弘先生の答えは

「それはね、終演時間なんです。」

 

演奏は失敗しようが成功しようが自分の問題。

でもホールは終わりの時間が決まっている。

 

それを楽しいからと､どんどん長くしたら

主催者も困る、ホールも全員困る。

 

ピアニストとしていい演奏をして

お客さんに喜んでもらうことは

もちろん大切なんだけれども

 

もっと大切なのは

ホールや主催者に迷惑をかけないこと。

演奏者としてやりたいことはたくさんある。

 

けれど今日のコンサートで

どんなことがあっても終演時間を守れる人。

これがプロフェッショナルだと思っている。

 

人として大切にすべきこと、

誰にでも平等に与えられているのが時間です。

 

その人の「命」ともいえる時間を

どれだけ考えられるか

 

「他人のことを考えられる人」

人としての生き方、

それを仕事とする人間としての在り方。

すべてに通じる大切な考え方だと思います。

 

「一番大事なのは『時間』だと思っているのがプロフェッショナル」

 

雅弘先生は21年におなくなりになってしまいましたが

そのお言葉は生きる上で

何より大切に私の心に刻まれています。

 

 

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