バッハの基本のテキスト
2024/08/19
笑顔いっぱいの生徒さんが通う
富士市の人気ピアノ教室
フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。
以前、私がバッハの講座に行った時
このテキストは凄い!と思いました。
長文ですが大切なのでおつきあいください。
カワイ出版のJ.S.バッハ作曲
インヴェンションとシンフォニア
校訂 解説 角倉一朗
運指 金澤桂子
チェルニー30番程度で併用されるバッハの対位法曲集で
バッハの音楽を学ぶ上で絶対に習うテキストです!
他の出版社のテキストも売っていますが
巻頭に30ページにわたる解説があり
原典に忠実な立場から
編集されています。
各曲に指使い、装飾音の弾き方も示されていて
使いやすい楽譜です。
収載曲は
インベンションとシンフォニア(BWV772)〜(BWV801)
私のは茶色い表紙ですが、現在は白に替わっています。
門倉さんのお話。
この楽譜の校訂にあたっては
主として次の三つの原典資料を参照しました。
A,1723年の自筆譜(東ベルリンのドイツ国立図書館所蔵)
B,1720年の「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」手稿譜(アメリカのエール大学音楽学部付属図書館所蔵)
C バッハの弟子ヨーハン・ニーコラウス・ゲルバーによる筆写譜<1725年>(ハーグの国立博物館所蔵)
このうち最も基本的なのは
もちろんバッハ自身が清書し1723年の自筆譜ですが、
バッハと長男フリーデマンの手で書かれた資料Bも
「インヴェンション」の最初の草稿として重要で
資料Cにもバッハ自身の興味深い加筆が含まれています。
これら三つの資料のあいだには
特に装飾音に関してかなり大きな相違があります。
このエディションでは資料Aを主体とし
加筆の装飾音は小さな形で示しておきました。
音部記号や臨時記号を現代の慣用に従って改めたのを除けば
原典資料をできるだけ忠実に再現し、
原典にない演奏記号などはいっさい付け加えませんでした。
アーティキュレーションやダイナミクスなどは
学習者自身が発見すべきだと信じるからです。
その際にはもちろん指導者の意見や、
このエディションに付された金澤桂子さんの運指・演奏解説を参考にしてください。
※アーティキュレーションとはスラーやスタッカートなどのことで
ダイナミクスは強弱のことです。
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