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長田です。  

 

昨日はyoutubeチャンネルに

グノーのアヴェ・マリアをアップロードしましたので

有名な３大アヴェ・マリアをご紹介します。

 

元は聖母マリアを讃える歌ですが

各種の楽器で歌のメロディを演奏されることもあります。

 

 

グノーはフランスの作曲家で

オペラをたくさん生み出しました。

 

グノーのアヴェ・マリアは

バッハのプレリュードをそのまま伴奏として

それにメロディを付け

典礼文の「アヴェ・マリア」の歌詞を乗せました。

(厳密には伴奏に1小節、加えている)

 

バッハの曲を伴奏にするアイディアもユニークですが

グノーのメロディは素晴らしく

現在もよく歌われています。

 

 

 

シューベルトは「歌曲王」の異名を持つほど

歌曲の傑作をたくさん生み出しました。

 

ウォルター・スコットの叙事詩『湖上の美人』をもとに

シューベルトが作曲した歌曲集の第6曲目が

有名なアヴェ・マリアです。

 

この曲はもとが叙事詩なため

典礼文を用いた宗教音楽ではありませんが

典礼文に書き換えて歌われることもあります。

 

 

 

カッチーニはバッハより130歳も年上で

イタリア・ルネサンス音楽末期、

バロック音楽初期の作曲家の作曲家です。

 

伴奏に歌詞を乗せて物語を歌わせるオペラの原型を

作った作曲家でもあり

バロック時代を切り開いた作曲家でもあります。

 

 

実はこのアヴェ・マリアの作曲者はカッチーニではなく

 

ソ連の作曲家

ウラディーミル・ヴァヴィロフが1950年代に作った作品です。

 

彼はよく過去の作曲家の名を借りて

自作曲を発表していました。

 

この曲は作者不詳としていたようですが

いつの間にか

カッチーニの作品ということになってしまいました。

 

カッチーニの作曲スタイルからは程遠く

歌詞も「Ave Maria」を繰り返すだけで

典礼文は使われていませんが

 

今でも「カッチーニのアヴェ・マリア」として親しまれています。

 

偽作というものはどの世界にもあり

クラシック音楽も例外ではありません。

 

優れていれば、誤解があるまま有名になることも

よくあるのです。

 

 

写真は

私が保有している世界歌曲集の目次、ピアノ曲集、

そして男性歌手「スラヴァ」のCDジャケットです。

機会があれば

スラヴァのアヴェ・マリアを聴いてくださいね!

 

 

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