東大か芸大か その2
2024/10/18
笑顔あふれる生徒さんが通う、富士市の人気ピアノ教室
フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。
昨日その1を公開させていただきましたが
続きをご紹介させてください。
作曲家の内田さんは6歳から15歳までの9年間
小・中学校に1日も行かなかったという経歴の持ち主です。
東京藝術大学を志した15歳の時点では
ピアノをちゃんと習ったことがなかったそう。
特別な感情をいだいたことのない
坂本龍一さん作曲の
「Merry Christmas Mr. Lawrence」
でもこの時は
まったく違うように感じられ
聴いている少しの間だけ不安を忘れられるような
“居場所”にいるような感覚になったのです。
「こんな風に音楽が作れるなら自分もやってみたい!」
「それなら、徹底的に勉強するために藝大に行こう!」
初めて自分の「好き」を深く認識した瞬間でした。
ただ彼はこの時点で
まだきちんと音楽を学んでいません。
バイオリンやギターなど
あくまでも趣味、遊びの対象として
習ったり触ったりした経験はありましたが
入試対策として“本気”で学んだことはありません。
藝大音楽学部の入試は
ほとんどの専攻でピアノの演奏が必須課題になっています。
彼が目指そうと考えた作曲科も例外ではないどころか
むしろほかの専攻よりも高い水準を求められます。
でもピアノを習ったことは一度もなくすべてゼロからのスタート。
「高校行くよ」にも驚いていた両親は
「音楽をやりたい」「藝大に行く」「作曲家になりたい」
と急に言い出したことにも
とても驚いていました。
音楽への興味の出発点はゲームでした。
学校に行かない毎日
何時間も没頭していたゲーム。
その背後に流れている音楽が好きでした。
中でも私が一番魅かれたのが
「ファイナルファンタジーVI」
作品の“顔”としても有名な「プレリュード」はもちろん
ゲーム後半で飛行船に乗った際に流れる
「仲間を求めて」という曲が大好きで
この曲を聴くためだけに
テレビを付けっぱなしにして聴くことも
しばしばでした。
内田さんのようなゲーム音楽ファンからすると
作曲者の植松伸夫さんは神様のような存在。
「ドラゴンクエスト」シリーズを作曲した
すぎやまこういちさんと合わせてゲーム音楽の
二大巨頭です。
ゲームをプレイし
音楽が自分と一体化していくという感覚は
まさに能動的であり“体験的”です
。
ゲーム内の物語の力と
音楽の力との相乗効果による体験
に感動し
夢中になりました。
植松さんの音楽の凄さは
そうした魅力的な音楽が魅力的なだけでなく
常に的確であるということ。
その書き分ける力とエネルギーに
職業として作曲をしている音楽家の、
“本物のプロ”の仕事を感じるのです。
内田さんが作曲家の道へ進みたいと思った
大きな理由のひとつは
このゲーム音楽であったことは間違いありません。
今日はここまでにしておきます。
男性ピアニストで
ゲーム音楽から本気の音楽に進んだ人は割と
いるのではないでしょうか。
作曲家 植松伸夫さんは音大出身ではありません。
ピアニスト角野さんも音大ではなく東大出身です。
ゲーム音楽は侮れません。
私はクラシックが好きですがゲーム音楽もボカロも歌謡曲も好きです。
「好きになるナニカ」を他人が馬鹿にしたり、
ということがありますが
少なくともピアノを習わせる保護者は
お子さんの「ナニカ」を
尊重し応援してほしいです。
親が我が子を信じなくて誰が信じてあげられるでしょう。
こどもにとって親は環境であり
全て、といっても過言ではありません。
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