東大か芸大か その4
2024/10/21
笑顔あふれる生徒さんが通う、富士市の人気ピアノ教室
フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。
小中9年間を不登校で過ごし
15歳からピアノを始めて芸大に入学した
内田さんのおはなし「その4」です。
内田さんがYMOに出会ったのは、12歳くらい。
入り口はYMOの代表曲「ライディーン」でした。
曲名は知らなくとも誰もがどこかできっと一度は
耳にしたことがあるはずです。
シンプルなメロディを繰り返していく「ライディーン」は
高橋さんによる作曲です。
きっかけは「ライディーン」でしたが、
それ以上に内田さんを惹きつけたのは坂本さんの作る楽曲でした。
坂本さんの曲は“ひと筋縄ではいかない”展開なのです。
普通のJポップは
Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ
というように構造もわかりやすく
ハーモニーもそれほど難しくないことが多いのですが
坂本さんが作った曲「東風(トンプウ)」は
楽曲の展開やハーモニーが非常に複雑で、
ちょっと耳コピして弾いてみようと思っても
「この和音、何!?」という感じになり
すぐにはコピーができないのです。
何度も繰り返し聴いて
鍵盤で和音や旋律をコピーしているうちに
細部の作り込みやギミックの多さに少しずつ気づきました。
そして最初にはっきりと見えなかった景色が
見えるようになっていくと
どんどんその深みにはまっていったのです。
次第にYMOのアルバムを聴き漁るようになり
作曲した坂本さんにも憧れを抱くようになっていきました。
「坂本さんってどんな人なんだろう?」
坂本さんは6歳からピアノを習い始め、
10歳で藝大作曲科の教授だった松本民之助さんに作曲を師事。
高校時代にはクラシックだけでなくジャズやロックにも触れ
自ら演奏するようになったそうです。
高校を卒業した坂本さんが進んだのが
東京藝術大学音楽学部作曲科でした。
それが藝大に行って作曲家になろうと決めた
もうひとつの大きな理由です。
内田さんのいう「トンプウ」のコード進行は
高校時代の私にとっても衝撃的で魅力的でした。
今でこそJポップは和音や構成が複雑にできていますが
約半世紀前の作曲です。
ご多分にもれず私も
それまで触れる音楽は圧倒的に
クラシックでしたが
ハードロック、ジャズ、フュージョン、クロスオーバー、テクノポップなど
刺激を求め、新鮮な音楽に浸ったものです。
富士市のピアノ教室
フェリーチェおさだ音楽教室
ピアノ体験レッスンのお申し込みは
写真のQRコードからどうぞ🎹🐰