フェリーチェおさだ音楽教室

富士市のピアノ教室,フェリーチェおさだ音楽教室

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一万時間の法則

一万時間の法則

2024/11/05

笑顔あふれる生徒さんが通う、富士市の人気ピアノ教室

フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。  

 

1990年代はじめ、心理学者のK・アンダース・エリクソンがある調査を行いました。

 

エリクソンはNLPを創設した1人で

NLP心理学は私も学んでいます。

 

 ベルリン音楽アカデミーの二人の教授の助けを得て

アカデミーで学ぶバイオリニストを三つのグループに分けました。

 

まずスターのグループ=世界的なソリストになれる

可能性をもつ学生。

 

二番目が

“優れた”という評価にとどまるグループ。

 

そして最後がプロになれそうもなく

公立学校の音楽教師を目指すグループ。

 

その上で全員に同じ質問をした。

 

「はじめてバイオリンを手にしたときから

これまで何時間、練習してきましたか?」

 

 学生はだいたい同じ時期

5歳ごろから練習をはじめていた。

 

最初の2、3年はみんな同じくらいで

練習は週に2、3時間。

 

ところが8歳くらいになると

大きな違いが見られはじめる。

 

トップクラスの学生たちが他の誰よりも多く

練習に励むようになるのです。

 

トップクラスの学生は9歳で週に6時間。

12歳で週8時間。14歳で週16時間。

 

20歳のころには上手になりたい一心で

強い決意を持って

優に週30時間以上も練習をしていました。

 

事実そのころには

トップクラスの学生の練習時間は、

ひとりあたり1万時間に達していました。

 

“優れた”学生グループの場合8000時間。

 

将来の音楽教師グループでは、4000時間を少し上まわる程度でした。

 

エリクソンたちは

プロとアマチュアのピアニストについても調べたところ

同じ傾向が見られました。

 

ここで注目すべきなのは

エリクソンが“生まれつきの天才”を見つけられなかったこと。

 

仲間が黙々と練習に励むその何分の一かの時間で

楽々とトップの座を楽しむような音楽家はいませんでした。

 

その反対に

他の誰よりも練習するけれど

トップランクに入る力がないタイプである

“ガリ勉屋”も見つかりませんでした。

 

 頂点に立つ人物は他の人より少しか

ときどき熱心に取り組んできたのではありません。

 

圧倒的にたくさんの努力を重ねています。

 

複雑な仕事をうまくこなすためには

最低限の練習量が必要だという考えは 

専門家の調査に繰り返し現われます。

 

それどころか専門家たちは、

世界に通用する人間に共通する

“魔法の数字(マジックナンバー)”がある

という意見で一致しています。

 

つまり1万時間です。

 

「調査から浮かびあがるのは、

世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも

1万時間の練習が必要だということだ。

 

作曲家、バスケットボール選手、小説家、アイススケート選手、コンサートピアニスト、チェスの名人、大犯罪者など、どの調査を見てもいつもこの数字が現われる」

 

 

この法則は

世界的な神童や天才と言われる人にも通用するといいます。

 

つまり

「生まれながらの天才などいない」ということ。

 

そして

それは努力だけが全てを決める、という

単純な話ではなく、努力にプラス「トレーニングや勉強を続けることができる環境」や

「他者の協力を得ることが上手な性格」

などが必要だといいます。

 

 「世界に通用するには、1万時間の練習が必要」

 

1万時間と言えば

1日8時間練習するなら1250日

つまり3年半の年月がかかり

1日に2時間なら5000日で13年半という計算。

 

 「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」

(井上靖)

 

不平や不満を言わず

コツコツと努力を重ねる人でありたいですね。

 

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