クリスマスソングと喜びの歌その2
2024/11/23
あなたの人生を音楽で豊かにする
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フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。
前回に続き2回目のベートーヴェン「第九」エピソードです。
日本では年末になると全国各地で
演奏される
定番の交響曲「第九」ですがこれは日本だけでしょうか?
もともと「年末に第九を」というアイデアが芽吹いたのは
1918年のドイツ。
第一次世界大戦が終わって平和を願う声が高まった頃に
ドイツのライプツィヒで始まり、その後は名門オーケストラである
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が
毎年の大晦日に「第九」を演奏し続けてきました。
日本では第二次世界大戦後の1947年(昭和22年)
日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)が
12月に3日連続の「第九コンサート」を行って絶賛され、
年末に「第九」を演奏する習慣へと受け継がれています。
恒例となった年末の「第九」には多くの聴衆が集まりましたが
まだ戦後の混乱期を脱していなかった時代ですから
オーケストラにとっては
安心して新年を迎えるための臨時収入になりました。
さらに「うたごえ運動」を背景として合唱が盛んになり
アマチュア合唱団が「第九」を歌い始めます。
コンサートに合唱団員の家族や友人たちが駆けつけたため
チケットが売り切れることもしばしば。
こうした状況が功を奏し
年末の「第九」が完全に定着したと言われています。
6月頃から「第九」合唱の募集がありますから
ぜひ合唱にチャレンジしてください。
歌はドイツ語ですがカタカナのルビがふられている
楽譜があります。
私も過去に地元の富士市で歌った事があります。
ところで
日本で「第九」が初演された舞台は
コンサートホールの優雅な演奏会ではありませんでした。
1918年(大正7年)6月1日のこと
徳島県の鳴門市(当時は板東町)にあった
ドイツ兵の「板東俘虜収容所」です。
楽器や編成などは不完全ながらも全曲が演奏されたようです。
ということは
2018年が記念すべき「日本初演から100年目」
だったのですね。
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