オーケストラがストライキ!?
2024/12/02
笑顔いっぱいで生徒さんが通う
富士市の人気ピアノ教室
フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。
4日前の11月29日はプッチーニが亡くなって丁度100年。
イタリア人でオペラ作曲家として活躍したプッチーニは
ベルギーのブリュッセルでガンの治療中に亡くなりました。
オペラの国
イタリア全土でプッチーニ没後100年記念イベントが相次ぎ
彼の出生地ルッカで昨年11月29日から1年間かけて
イベントが開かれています。
あまり知られていない初期の作品を中心にした公演を企画したミラノ・スカラ座。
指揮はリッカド・シャイー、
人気ソリストのヨナス・カイフマンとアンナ・ネトレプコ
「オマージュ・トゥ・プッチーニ」が予定されていました。
ところが開演時間の8時になっても
ピットにオーケストラの姿はありません。
8時5分にドミニク・メイエ支配が舞台に出てきて
「イタリアの労働組合が全土でストライキを呼びかけ
オーケストラと合唱団員の一部が参加しているため
本日の演奏は不可能になりました。」と説明しました。
なんとオーケストラや合唱団がストライキ!
日本じゃ聞いたことありませんよね。
びっくり。
劇場側の対応は仕方がないのですが
カウフマンとネトレプコ目当てで外国からのお客さんもいて
不満は大きかったようです。
イタリアの法律によれば、
雇用主は誰が組合に所属しているかは把握できず
開演時刻まで楽員が揃って公演できるか判断できないので、
早い段階にキャンセルを決定することはできません。
なんて不便なんでしょう(泣)
しかし、ちょっと待ったコールをした
ということですから、
ギリギリまで交渉が行われていたことはまちがいありません。
そして「ピアノ伴奏によるプランB」が密かに準備されていたのではないでしょうか。
スカラ座の声楽コーチがピアノを弾いた
ということですから、
つまり1時間ちょっとのあいだに全曲いそいで即席リハをしたか
ざっと眺めることぐらいはしたのかもしれませんね。
公演はあえなく中止にはならず、這ってでもやる
ということで劇場所属のコレペティトァのピアノ伴奏で
行われることとなったのでした。
オンラインでストリーミングも予定されていたのですが
それは無しとなり、
会場にいた人は1時間20分遅れで
もちろん天井桟敷のお客さんは劇場の対応に
ブーイングで応えた人もいたようですが
結果的には多くのお客さんがプッチーニの作品を讃えて
リサイタルを楽しんだとの事でした。
日本のコンサートは奏者の体調不良でキャンセルですが
イタリア事情はストライキの公演キャンセルは昔からあり
珍しくないようです。
みなさんも想像してみてください。
楽しみにしていたコンサート。
せっかく出かけて「公演中止」はホントがっかりしますね。
富士市のピアノ教室
フェリーチェおさだ音楽教室
ピアノ体験レッスンのお申し込みは
写真のQRコードからどうぞ🎹🐰