自由の国アメリカの有名曲
2024/12/27
笑顔あふれる生徒さんが通う、富士市の人気ピアノ教室
フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。
角野さんが演奏した「ラプソディ・イン・ブルー」は
アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンが作曲、
ファーディ・グローフェが編曲した
ピアノ独奏と管弦楽のための音楽作品で
ジャズとクラシックを融合した
シンフォニックジャズというカテゴリに入ります。
ガーシュウィンはアメリカのミュージカルにおける作曲家として
多くの作品を書き大成功を収めていました。
タイトル「ラプソディ・イン・ブルー」は
「ジャズの語法によるラプソディ(狂詩曲)」といった程度の意味があります。
元は『アメリカン・ラプソディ』という題名でしたが
兄のアイラ・ガーシュウィンが現在の題名を提案して変更しました。
ラプソディ・イン・ブルー」は、「『黒人』と『ユダヤ人』と『白人』と三つの人種と
音楽言語の出会いとクロスオーヴァーの最初の成果」であります。
ガーシュウィンはピアノソロの部分で即興的な演奏を取り入れており、
これはジャズの特徴の一つです。
初演時にも彼は即興演奏を行い
この部分は毎回異なる演奏がされることが多いです。
なのでピアニスト角野さんは、
アドリブ演奏(即興演奏)で携帯の音を真似したのです。
1924年2月12日ニューヨークのエオリアンホールで開かれた
「新しい音楽の試み」と題されたコンサートに向けて作曲し
そこで初演されました。
この曲が作られることになった発端は、
1924年1月3日、他の仕事で多忙だったガーシュウィンが
兄のアイラとビリヤード場に息抜きに行った際、
新聞で「ホワイトマンがガーシュウィンに曲を発注した」
という記事を見つけたことでした。
翌日、抗議のためガーシュウィンはホワイトマンに電話をかけるも、
実はこの記事はホワイトマンがガーシュウィンを呼びつけるために作った偽記事だったらしく
「記事になってしまったから作ってくれ」とホワイトマンに押し切られたそうです。
この曲は大ヒットしたため複数の版が作成されました。
1924年オリジナル・ジャズ・バンド
1924年2台ピアノ
1925年シンフォニック・ジャズ・バンド
この編成はギロー=ビュッセルの楽器編成応用概論にある程度述べられ
ピアノが2台必要であるため、演奏の機会が少ないです。
1926年オーケストラ
グローフェがオーケストラ用に再編曲した稿。ピアノ部が削除されました。
1927年ピアノ・ソロ
24年の2台ピアノ版に続き
ガーシュウィン自身が完成させた稿。
1938年オーケストラ
グローフェの再々編曲。
ピアノ・ソロ部分までもオーケストレーションし
ピアノがなくても演奏可能としたところに特徴があります。
1942年オーケストラ
26年のグローフェ稿を基本としつつ
フランク・キャンベル=ワトソン
(ガーシュウィン作品の出版社の編集者)が改訂した稿。
現在はオーケストラでの演奏にあたって
この稿が使用されることが多いです。
ラプソディ・イン・ブルーは自由な楽曲で
色々なバリエーションがありますから
聴き比べると楽しいです。
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