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生誕200年記念の年

生誕200年記念の年

2025/01/04

笑顔あふれる生徒さんが通う、富士市の人気ピアノ教室

フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。  

 

本日もご覧いただきありがとうございます。

 

2025年の今年ヨハン・シュトラウスⅡ世は生誕200年を迎えます。

 

新年の一大イベント

ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでは、

彼を中心とするシュトラウス一家の作品が演奏されます。

 

アンコールを飾るワルツ「美しく青きドナウ」は、

クラシック・ファンならずとも

誰もが一度は耳にしたことがあるはずの超有名曲です。

 

ウィンナ・ワルツの特徴はいびつな3拍子のリズムです。

均等でなく「ズ・チャー・チャッ」と

2拍目が少し前に出てかつ長い独特の3拍子。

 

ウィンナとはソーセージのことではな「ウィーン風」という意味です。

 

ウィーン・フィルのメンバーの話では

あのリズムはウィーン周辺特有のもので

同じオーストリアでもウィーンから離れた地域では

なじみがないのだそうです。

 

なので地方出身の奏者たちは

ウィーンで学ぶうちにこの「ウィーンなまり」を体得するのだとか。

 

ウィンナ・ワルツ最大の特徴はリズムよりむしろ

楽曲全体の構成にあると言えます。

典型的なウィンナ・ワルツは、

「序奏 + 複数の小ワルツ + コーダ」

 という構成になっています。

 

それまでのワルツは8小節や16小節の短い単調なメロディで

踊るときはいくつかのワルツを適当に寄せ集めて演奏していました。

 

それを意図をもって組み合わせることで

各ワルツの関連性やコントラストなど作品としての個性が生まれ

音楽作品としてコンサート会場で聴くのにも耐えうる価値を

持つようになったのです。

 

これを確立したのが父ヨハン・シュトラウス(1804~1849)と、そのライバルのヨーゼフ・ランナー(1801~1843)です。

 

でもそれが彼らの発明だったわけではありません。

 

複数のワルツの組み合わせはシューベルトもありますし

より重要なのはウェーバーが1819年に作曲したピアノ曲

「舞踏への勧誘」です。

 

「導入と複数のワルツとコーダ」で構成された

音楽史上初の演奏会用ワルツと言われており

それゆえにウェーバーを「ウィンナ・ワルツの始祖」と呼ぶこともあります。

 

彼はモーツァルトの妻コンスタンツェといとこだったり、

彼自身もウィーンで学んだりしたので、

ウィーンとまったく無縁ではないものの、

ドイツの作曲家です。

なのでウィンナ・ワルツの始まりは実はウィーンではなかった、と言えるのです。

 

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