ベートーヴェンの恋愛事情
2025/01/24
笑顔あふれる生徒さんが通う、富士市の人気ピアノ教室
フェリーチェおさだ音楽教室です。
「人間ベートーヴェン」の第3回目です。
ベートーヴェンの初恋は1784年から1788年にかけて、14歳から18歳の頃です。
お相手はボンの貴族・ブロイニング家の娘
エレオノーレ(1771-1841)です。
歳はベートーヴェンの1つ下。
ベートーヴェンが彼女にピアノを教えていました。
「ベートーヴェンはまだ10代半ばをすぎたばかりで
もうピアノを教えていたの?」
と思うかも知れませんが
第1回でご紹介した通り
ベートーヴェンは13歳から宮廷の指揮を
任されるようになりました。
演奏家としてのキャリアをスタートさせたと同時に
レッスンもするようになったのですが
その相手が
たった1つ年下で貴族ともなれば、
血気盛んな年頃のベートーヴェンも気が気ではなかったでしょう。
しかしお相手は貴族。
当時の音楽家の身分は高いものではなかったため
この恋はうまくいきませんでした。
恋破れてのち、ベートーヴェンはウィーンへと拠点を移します。
それでも想いを忘れられなかったベートーヴェンはアタックし続けます。
しかしエレオノーレは
なんとベートーヴェンのボン時代からの幼馴染みで
同じウィーンに住む医師フランツ・ヴェーゲラーと結婚します。
これはドラマですね。
それでもベートーヴェンとヴェーゲラーの仲は
良好だったのです。
というのも
ウィーンに来てもエレオノーレを忘れられずにいましたが
1794年に同じく故郷ボンから来た歌手マグダレーナ・ヴィルマン(1771-1801)に
想いを寄せるようになるからです。
ベートーヴェン家と元々繋がりがあったこともあり
親近感もひとしおだったことでしょう。
最終的にプロポーズまでしたそうですが
悲しいことにその想いは拒絶されてしまいます。
理由は「醜くて狂人だから」。
仲が良くもないのにプロポーズしちゃったんですかね、
この言いようは身震いがします。
ベートーヴェンにまた新しい恋が訪れまず。
彼はピアニストとしてウィーンで有名になり
貴族たちがこぞってピアノのレッスンを
受けるようになりました。
その中でも1800年に出会った
ジュリエッタ・グイチャル(1784-1866)は
ベートーヴェンの心を大きく揺さぶります。
さて当時のベートーヴェンは30歳、お相手は16歳。
しかしベートーヴェンは本気でした。
こちらは友人に宛てた手紙の中で綴られている
ジュリエッタへの気持ちです。
「ぼくにはお互いに愛し合っている人がいるから
哀れな聴力にも耐えられる。
彼女は本当に魅力的な人だ。
結婚をして幸福になれるだろうなんて考えたのは
これが初めてだ。
でもぼくと彼女は階級が違う。
だから結婚なんてできないんだ。
ぼくはせっせと働くだけなんだよ。」
結局この恋はベートーヴェンの半ば諦めもあり
破れてしまいます。
次にベートーヴェンの恋愛の対象になったのは、
ジュリエッタのいとこでした。
身近なところを攻めるスタイルです。
元々ジュリエッタはブルンスヴィク家という
貴族の紹介で知り合ったのですが、
ベートーヴェンが次に恋に落ちたのは
ブルンスヴィク家の娘ヨゼフィーネ(1779-1821)でした。
1799年に始まった最初の関係は
ピアノの先生と弟子。
途中ヨゼフィーネはヨゼフ・デイム伯爵と結婚しますが、
伯爵は1804年に他界。
未亡人となったヨゼフィーネですが、ベートーヴェンはそのヨゼフィーネを好きになってしまったのです。
ヨゼフィーネ曰く
ベートーヴェンのピアノのレッスンはとても丁寧で、
5時間近く続いたレッスンもあったようです。
この2人のやりとりから片想いなのか両想いなのかは
少々分かりづらいですが
ベートーヴェンはこんな熱烈な文を送っています。
「私がどれほどあなたを想っているかを伝えようにも
言葉というのは弱くて表現に乏しい。 しかし私たちの恋が長く、長く、長く続くように
そしてあなたがほんの少しでも幸せにと願っています。
あなたのために私の胸の鼓動は止まりそうです…」
(1805年春)
しかし身分を理由に
家族から圧力をかけられたヨゼフィーネは
レッスンの時間になっても居留守を使い
疎遠になってしまいます。
こうしてこの恋も終わります。
まだ彼の恋愛は続きますが次回に回します。
静岡県富士市のピアノ教室
フェリーチェおさだ音楽教室は
オンラインレッスンも可能です。
無料ピアノ体験レッスンのお申し込みは
写真のQRコードから🎹🐰