フェリーチェおさだ音楽教室

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ショパン国際コンクールその3

ショパン国際コンクールその3

2024/08/30

笑顔いっぱいの生徒さんが通う

富士市の人気ピアノ教室

フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。

 

私はショパンが大好きです。

3回連続でショパンコンクールについてお伝えしています。

 

2024年の今年6月

都内のポーランド共和国大使館で行われたコンクールの記者会見の様子です。

 

ショパン研究所(NIFC ニフツ)の所長、

シュクレネル氏のお話は以下の通り。

 

現在すでに第19回の用意が整いつつあり

2030年に開催する第20回に向けての準備に入っている段階です。

 

このふたつのコンクールの間の

2028年にショパン国際ピリオド楽器コンクールが開催されますし

 

2029年には第20回を前にした

世界規模の予備予選会を全5大陸の十数ヵ国で開催する予定です。

 

これらに加えて世界5ヵ国での展示事業、出版事業、CDリリースや関連のコンサートなども企画しています。

 

それらを包括して、わたしたちはショパン・コンクール100周年の記念事業プロジェクトと位置づけています。

 

またそれらのコンクールとは別に

ジェラゾヴァ・ヴォラに大規模なミュージック・センターの設立プランを進めています。

 

ジェラゾヴァ・ヴォラとは復元された

ショパンの生家や美しい公園がある場所で

音楽ファンにとっては観光スポットのひとつとなっています。

 

ワルシャワからは車で1時間くらいのところにある小さな村です。

 

ミュージック・センターの設計はすでに完了しています。

 

かなり大規模な施設で

600人規模の聴衆を収容できるコンサートホール、室内楽ホール、

ワークショップ用の施設などがあります。

 

また子どもたちが学習するための場所や

NIFC(ニフツ)が収集した古楽器を展示・保管しておく

施設の建設も予定しています。

 

全体的にかなり大規模なプロジェクトになる予定です。

 

 

ミュージックセンターの完成はいつごろ?

 

シュクレネル氏いわく

いままさに資金交渉の段階でして

ポーランド政府をはじめ

さまざまなところと調整を重ねています。

 

すべてが順調に理想どおりに進むことを前提とすれば

2025年から建設を開始し

その後、足掛け3年で28年には完成させるという見通しです。

 

時代のその先を見据えて

ショパン・コンクールをはじめ

ミュージックセンターの建設など、

 

NIFCの活動はポーランドの国家的なサポートを背景にしており

とりわけ「ポーランド共和国文化・国家遺産省」の存在は大きいですね。

 

国を挙げて、ショパンという偉大な芸術家の遺産を保護し

次代に継承していくという強い使命感に裏付けられている印象 。

 

文化・国家遺産省との交渉や調整などのすべてをシュクレネル氏が仕切っているのでしょうか?

 

シュクレネル氏

わたしがすべてを担うのはとても無理です(笑)。

 

もちろん所長という立場ですから

最初のコンタクトは

わたしから始まることが多いですが

 

具体的な事象についてはそれぞれのスタッフが的確に担当してくれています。

ご指摘のとおりポーランドには文化・国家遺産省のようなところもありますし

なにより文化事業に対する予算がしっかり認められていることが

とてもありがたいと思っています。

 

100年の歴史をもつショパン・コンクールですが

その様子を伝えるメディアの有りようは革新的に変化してきました。

 

とくにSNSの登場は

新しい聴衆の獲得に大きな役割を果たしています。

 

NIFCの発表によれば

前回2021年のコンクール期間中、

NIFCのYouTubeチャンネルに投稿された動画は過去最高のアクセス数を記録し(私も視聴しました)

 

同年10月だけで3,750万回も視聴されたそうです。

 

視聴時間の合計は800万時間で、これは2015年の4倍以上の数に達しているとのこと。

 

シュクレネル氏

前回と同じように、コンクールのすべての演奏は4K画質での視聴が可能となります。

 

第19回ショパン・コンクールの公式サイト(https://konkursy.nifc.pl/en)や

Chopin Competitionのスマホアプリ

NIFCのYouTubeチャンネルなど

 

ポーランド国内のテレビ・ラジオ局も含めると

6つの異なる媒体を通して視聴することができます。

 

SNSの進化は新しい層の聴衆を掘り起こすこと、

さらに出演者のモチベーションを高めることに

大きな役割を果たしています。

 

コンクールの期間中SNSを通して伝わる演奏風景を見て、

日頃はクラシック音楽と馴染みの薄い若者たちも熱狂しています。

 

またコンクールの参加者は

自分たちが演奏する映像が世界中の人たちに

見られている瞬間を体感することで

大きなモチベーションアップにつながることと思います。

 

シュクレネル氏とNIFCにとって、いま一番大切なミッションは何なのでしょうか。

私たちが目指すところは

クラシック音楽の広範なプロモーションだと思います。

 

とりわけクラシック音楽の素晴らしさを

若者たちに伝えるということ。

 

わたしたちにとっては

ショパンという偉大な存在がいるわけですね。

 

彼の音楽は本当にユニバーサルなもので

誰の心にも届くものだと思います。

 

ショパン・コンクールのSNS利用についてお話しましたが

あらゆる機会をとらえて

わたしたちはクラシック音楽の魅力を

若者たちに届けていきたい、

これが目下の大きなミッションです。

 

大切なことは

クラシック音楽を聴いてほしいということだけではなく、

その作品の周辺

つまりより広範な文化についてのことも知ってほしい、

馴染んでほしいと願っています。

 

 

第19回フリデリク・ショパン国際ピアノコンクール(2025年)

 

会場:ワルシャワ国立フィルハーモニー

予備予選 4/23~5/4

 

オープニング 10/2

1次予選 10/3~10/7

2次予選 10/9~10/12

3次予選 10/14~10/16

ファイナル 10/18~10/20

入賞者コンサート10/21~10/23

 

 

コンクール課題曲

◎1次予選

練習曲、ノクターン、ワルツ、バラードから任意の作品、

および舟歌 嬰ヘ長調 op.60または幻想曲 ヘ短調 op.49

 

◎2次予選

ポロネーズ、前奏曲集 op.28、アンダンテ・スピアナートと大ポロネーズ 変ホ長調 op.22から任意の作品、

およびピアノ独奏曲から任意の1曲

 

◎3次予選

ソナタ 変ロ短調 op.35またはソナタ ロ短調 op.58、

いずれかのマズルカ作品集、およびピアノ独奏曲から任意の1曲

 

◎ファイナル

幻想ポロネーズ op.61および

ピアノ協奏曲 ホ短調 op.11またはピアノ協奏曲 ヘ短調 op.21

 

 

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