クリスマスソングと喜びの歌その3
2024/11/24
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フェリーチェおさだ音楽教室の長田です。
今日はちょうどクリスマス・イブの1ヶ月前ですね。
前回に続き第3回ベートーヴェン「第九」エピソードです。
「第九」コンサート初演は驚くことに
「ドイツ兵板東俘虜収容所」で行われたのでした。
時は1918年、徳島県鳴門市(当時は板東町)のことです。
収容所の所長は陸軍歩兵中佐「松江豊壽(まつえとよひさ)」さん。
ここは収容されたドイツ兵が後に
「世界のどこにバンドー(板東)のような
収容所があっただろうか」
「マツエこそサムライだった」と評し
自らを「バンドー(板東)人」と称したほどの
温かい交流が持たれた場所でした。
板東にいたドイツ兵のうち職業軍人は1割にも満たず
松江さんは彼らの特技を活かせる商店街や
工場を所内に造りました。
また市民の求めに応じて技術者を所外に派遣し、
ドイツ兵は地元住民とも親しい交流を持ちました。
今でもドイツ兵が造った「メガネ橋」「ドイツ橋」や
酪農技術、パン・ケーキ・ハム・ベーコン製造はじめ
この時に伝えられた技術や建造物などが
いくつも残っています。
松江さんは「彼らも国のために戦ったのだから」と
ボウリング場、サッカー場、テニスコート、菜園など設け
一日がかりで海水浴遠足に頻繁に出かけたり、
ペットの犬を飼ったりするなど
レクリエーションも積極的に行いました。
その手厚さに日本の軍部から苦情が来たときにも
松江さんは自分の信念を覆さず、
それが更にドイツ兵からの信頼を得ることに繋がりました。
その様子は本や映画などで紹介され
広く知られたエピソードとなりました。
ベートーヴェンの「熱情」というソナタがありますが
交響曲「第九」にも彼の熱い思いが込められていますね。
第4回(最終回)に続きます。
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